みちのえき

レポと祝い事、たまに創作

ちょっと星降る夜に出掛けてくる

 

『星降る夜に出掛けよう』南座公演を観てきました。

 

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前情報があまりに少なく、一体何を観ることになるのかわからないまま、あっという間に観劇日が近づき、京都に行き、着席していた。
思い返せば私が髙地優吾を気になり出したのが『夏の夜の夢』を観た頃。故に舞台の髙地優吾がやたら好きなんですよね。上手下手ではなくふとした時にものすごい深みを魅せてくるというか。
ジャニーズ内でも縁ある二人との共演だし、何かわからないけど楽しみ!なだいぶ軽いノリでいる間に暗転。まさかそれなりの哲学をくらうとは知らず。

 

 

※ネタバレを含みます

 

 


星の王子さま (髙木くん・優吾)

最初飛行機が墜落するシーン。ミニチュアの飛行機を人(黒子)が持って舞台を通過していく。この時点で「あ、好きなタイプの舞台だ」と思った。この極力大掛かりな装置や道具を少なくする感じの舞台、好きなんですよね。実際このおかげで作品が変化するごとの転換時間はほとんどなかった。

髙木くんが語り始めた瞬間に会場の空気が吸い込まれる。正直髙木くんに関してはあまり詳しくないのだけど、結構JUMPとは違う雰囲気を見せるなと思った。何より歌い出した時の声!静かながら張りがあり、穏やかさの中に艶を見せる。このままワンマンショーにされてもおかしくないと思ったくらい。

満を持して出てきた髙地くん。特徴的なはためく白いマントもさることながら、下に着ている銀色の服のスタイルの良さの際立ち方。足がなっっっがい。
正直夏の夜の夢に比べたら第一声への驚きはあまりなかったのだけど、この「驚きがない」ことがまずすごい。「星の王子さま役」なんて普通ちょっと突飛な感じがして浮くでしょうに、この人はそれがない。元から星の王子だったみたいな。人懐こい笑顔とあどけないトーンの声がよく似合う。

星の王子さまの優吾は異星人故に不思議ちゃんというか、微妙に地球の人間と噛み合わない掴みどころのない感じが似合っていた。多分性格だけで言えば演じやすい部類だったのでは。髙木くんと大きく身長は変わらないはずだが、話し方や表情、そのあどけなさで小さく見える。これは髙木くんの演技効果も多分ある。髙木くんの役は身振り手振りが大きく、また「君は小さいから」「小さい星に住んでいる」ことを強調するので相対的に優吾を「小さく」見せている、気がした。

カナリアの声の美しさをどう伝えたらいいんだろう?から『カナリア』へ。メインは髙木くんで要所要所で髙地くんがハモリ。マントをひらつかせる時の足捌きが鮮やかで、こういう「舞う」髙地優吾はSixTONESではまず見られなくて良い。

二人が共に過ごしながら色んな話をし、色んな出来事があった、というのをセリフなく細切れのシーンだけで描かれる。強風に煽られる髙地くんと髙木くんとかいう一生で見ることがあるかないかな謎シーンまで。
星の王子さまって、話端折るとこんなに砂漠でイカれて幻覚が見えてる男感出るのか。井戸のシーンとか少し恐怖すら感じた。
井戸を見つけて喜ぶ二人。君には重すぎるから、と水を引き上げてくれる髙木くん。髙地くんの手に注いで気持ちよく飲んで、じゃあ次に髙木くんにも、と髙地くんが桶を持つ。持てるんかい。(髙地くんに水を渡した分多少軽くはなっているだろうが……)
ちなみに小道具もないのでこれらは二人のパントマイム。やっと見つけた水を飲む仕草が上手い。

髙木くんの歌からのお礼に僕からも、と優吾が歌った『あなたがどこかで』が本当に良かった。正直原曲のあの歌い方を再現するのは難しいのでやや大変そうではあったけど、優しい声によく似合ってた。私情を挟みますがSixTONESに出会ってからのことを無意識に思い出した。この声でこの曲を聞けてよかった。

 


喜びの孤独な衝動(髙木くん・優馬くん)

笑いも起こる、比較的理解しやすいパートだったのでは。
ものすごく端的に言えば、夢で出会った池に住む人魚に恋をしてわざわざ夜中の2時に親友・ジムを連れてきた話。
ほとんど二人は舞台に寝転がって正面を見ながら話すのだけど、正面に当たる席の人死なないか、大丈夫か。

優馬くん演じるジムの間合いが絶妙。この独特な間合いとあっさりした返事が笑いを加速させる。
星の王子さまの王子もそうだったけど、結局最後に声が聞こえた人魚は実在したのか。ウォルターの幻覚あるいは夢だろう、と言ってしまえばそうなのだけど、多分本筋はそこではなく、とにかくウォルターは本気で恋をしているということ。そして人魚の存在はウォルターにしか認識できない「孤独」。
その悲しさを集約した『雨』がまたすごく良かった。髙木くんは色気の印象が強かったのだけど、この曲の時の恋慕の念が溢れ出る姿も魅力的だった。

 

 

星降る夜に出掛けよう(優馬くん・優吾 終盤三人)

一番哲学!!!!客席何人かお口ポカンになってそうだった。私は理解しきれないなりにこういう話好みなのだけど。

優馬くんの周りを囲む女性役たち(アンサンブルの人)の動きの取り方好きだった。要所でリアクションとるだけなのだけど、演じるというより踊るような動きに近い。

優吾は幽霊4、5体引き連れて登場。テーブルや椅子まで幽霊(人)。※普通に座るだけなら女性役と同じように椅子を用意すればいいだけなので、めちゃくちゃ憑かれてることの表れだと思う。四つん這いの人に座って煙草吸ってる(仕草)の優吾なんか癖に刺さった。
キザっぽいのかなと思ったけど話してみるとだいぶ弱気な人だった。というか憑かれすぎて疲弊しているのか。

優馬くんが僕はこれ(女関係)と決別する!となった時に唐突に箱が現れてそこにアンサンブルの人たちが女装道具投げ込んでいくのめっちゃ怖かった。現代芸術みある。

星降る夜に出掛けようよ!で外に出たら客席側まで張り巡らされてた星空照明が点灯。もはやプラネタリウム
シャンパン開けて、グラスは指を鳴らすと手の中に出てくるパントマイム。ここめっちゃ気持ちいい。「美味しいよ」の優馬くんの優しい声、癖になる。
途中から「ねえ、僕も混ぜてよ」って下手袖から髙木くんが顔出すのじわじわ来た。2回目のシャンパ開封式、髙木くんはグラス2つ出してて2つ同時一気飲み。


「やつら(幽霊や妖怪)真剣な話は尊重する」「真剣になったから(この星空に出会えた)」とやたら「真剣」を強調する三作目。なんか似た話をどこかで、と思ったら一作目の星の王子さまにも似た話が出てくる。

男が「昔、家のなかに宝物があるぞって話があったのに誰も見つけられなかった。それは誰も真剣に探さなかったからだ(要約)」と話すことで「大切なものは目に見えない。心の目で見ないと」という話にも繋がってくるのだけど、これを三作目にも当てはめると
「真剣」になったから「心の目で見ることで大切なものが見えた」星空 ということになるのではないか。
こんな満点の星空が存在するのか、存在してるけど視界に入っていなかったのか、いずれにせよ「真剣」になったから目にすることができた。

 

 

本編はこれで終了なのだけど、その後ソロコーナー。

優馬くんは普段ソロで活動してるだけあって、一人でパフォーマンスする時の華が段違いにすごい。所作の機微から声の作り方、自分の魅せ方をわかっている。優馬くんのターンのアンサンブルが比較的少なかったのもそのためだろうか。(一度に出てくる人数が2人とか、多くても4人とかだった気が)

髙木くんはまた勝手な偏見だけどこういうセクシーなの得意そう。ステッキがよく似合う。本編中はバラード曲が多かっただけに声の使い方がまた違くてドキドキする。
髙木くん→優吾にパスする時、優吾が袖から手を出す→髙木くんがエスコートの流れすごい良かった。

優吾の曲めちゃくちゃ似合ってた!おしゃれでコミカル。かつ一番集団芸術。何しろ常にアンサンブルが舞台上に多い。それと同時にすごい難しそうだった。これを歌いながら踊る力量が試されている。優吾の発声する時の一音目の会場中にパン!と響き渡る感じが好き。

 


最後は三人そろって『情熱』。
終演後にこれしか脳内リピートされなくなる。コーラスパートをアンサンブルの人たちが歌ってくださってたの最初から?千穐楽だけ?千穐楽すごい声聞こえた。劇中の少し不穏な不気味さすらある感じから一転してめちゃめちゃパワフルで楽しい。
イントロでアンサンブルと顔見合わせて楽しそうな優吾。これだけですごく良い座組でやらせてもらったことがわかる。

最後になんでこの曲?と不思議に思うところはあるのだけど、玉三郎さんが若い……と言ってもアイドルとしてはきっといい年齢と言われてしまう世代の三人にこの曲を歌わせたかったのはなんかわかる気がした。

 

 

〜〜〜

 

おまけ〜千穐楽挨拶の話〜
細かな部分までは覚えてないので断片的なことだけですが。

・「なんかユニット組んだみたい」と普段ソロで活動している優馬くんの口から聞けるのじーんときた。
・二人が丁寧なご挨拶した後の「どうも髙地優吾です!」の通常運転感に笑った。
・「立つタイミングを間違えたみなさん、座ってください。僕これからゆっくり喋るんでね」の髙地優吾、あまりにもSixTONESの血。※スタオベのタイミングを読みきれなかったため、立ったままの人と座ったままの人が混在していた。
玉三郎さんを玉さーん!呼びの優吾、玉三郎さんのご挨拶の後「いや〜どうしたらそんな貫禄のある話し方ができるんですか?」の優吾、肝の座り方がえぐい。「友達じゃねーんだぞ」の二人のツッコミ。そんな優吾に「孫のよう」と微笑む玉三郎さんの和やかさ。
・「それでは孫三人による情熱をもう一度」と振られてエーッとなる三人+アンサンブル。
・下がろうとする玉三郎さんを中央に連れ戻し、歌詞カードを取ってきて押し付ける優吾。そのわりにはAメロに入った瞬間誰よりも前を歩き始める自由さ。これが南座0番の髙地優吾……(なんか違う)。
・自分のパートが来るまでにアンサンブルたちを後列から前に「行け行け!」と押し出して回る優吾。自由奔放になりすぎて2Aに入り損ね「あ、俺か!?」となる始末。
・曲終わりに幕が閉まる時も0番を取りに行く優吾。
・この間全てを動揺しながらも優しく見守ってくれていた二人。
・その後の最後のカーテンコールでは誰よりも長く、ギリギリまで頭を下げていた優吾。顔上げてくれたの幕で見えなくなる本当にギリだった。

 


優吾、めちゃくちゃ愛されている。

 

最後の夢が続きますように

 

慣声の法則inDOME 4/21公演に行ってきました。

 

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※写真は別日 当日はえげつない数の人いた

 

 

終わるくらいなら始まらなくていいって何回も思った。
ドームを見届けられることが幸運で、ありがたくて、嬉しいことであることは充分わかっているのに、今日をあまりにも糧にしすぎて、今日を通り過ぎた日々を想うと怖かった。
ほぼ18時ちょうどに暗転。黄色い声の中、私だけが
「やだー!」て言ってた。




登場の流れはアリーナ版とほぼ一緒。
ジェシーの指ひらひらさせるお手振り、いつも通りの余裕で笑った。東京ドーム50回目ですか??
Amazing!!!!!!、IN THE STORMが追加された最初のセクションは飛ばしまくってて、でも気負ってるというよりは、やるしかねえやるからには全員相手になってやるくらいの気概が見えて、それが頼もしかった。
ジェシーちゃんに至っては覇気すら見えて、ぶんぱうわうの歌詞通りこの人このままドームの天井ぶち破っちゃうんじゃないのくらい圧がすごかった。
ドーム見たら泣いちゃうなってずっと思ってたのだけど、この人たちの覇気すごいなって思ったら笑いが止まらなかった。
もう一つ印象的だったのは、終始笑顔の慎ちゃん。このセクション以降もずっと笑顔だった。楽しくて仕方ないって顔で走り回ってて嬉しかった。


個人的に髙地優吾寄りになってから初めてのライブで、初めて最初からペンラを黄色にしてた。ダンオルで素早い移動してる寄りを見て、私はこの人のこんなところも知らなかったんだなと思ったら泣いた。

 

アゲ曲で畳み掛けてきた後のクールダウンのようなふたりがすごく良かった。ずっと好きな曲だったけど、ようやく自分のものとして聞けた気がする。
「ほら迷わず進もう」で上手に歩み寄りながら歌う慎ちゃんの微笑みが優しくて見惚れてしまった。

 

車あるとは聞いてたけどこんなに厳つい改造車だとは思わなかったDrive。自動運転か下で人が引っ張るようなやつかと思ってたら、髙地優吾によるガチ運転。運転しながら歌う優吾、器用の濃縮還元。まあまあなスピード感&CO2ふかしながら近づいてくるSixTONES威圧感強すぎ。

長い長いMCをしながら徐々に上手に寄っていって暗転。例の如く長すぎて消されたな、と呑気に笑っていたらメンステの画面いっぱいの『YOSHIKI』とピアノの音。今??????!?
驚いた観客の立ち上がる速度が組の長を迎える時の速さで笑った。
YOSHIKIさんコラボのImitation Rainは、音楽特番でやった時も思ったけど、Imitation Rainと対話しているようだった。流れに乗るものではなく、互いに会話しながらその波が大きくなっていくような。そしてそれは爆発するものではなく、静かに打ち広がるような。

 

これだけの覇気のあるコラボをした後「セルフィーの話してたでしょ?セルフィー撮りたい」と言い出すYOSHIKIさんの柔らかな声音には逆に驚かされる。
ジェシーの無茶振り(ラジオで言ってた裏話だと本当にその場での無茶振りだったらしい)で、「YOSHIKIさんとドライブしたい」と6人+YOSHIKIさんでジープへ。YOSHIKIさんをエスコートするジェシーちゃんは王子様のよう。乗ってるの白馬じゃなくて改造ジープだけど。
絶対に事故を起こせない故にものすごい安全運転で、さっきどれだけ飛ばしてたかよくわかる。凱旋パレードみたいだった。
メンステに戻りながら撮った写真を見てけらけら笑ってるきょもしん可愛かったな。

 

私はコロナ禍以降のオタクなので、生のMr.ズドンは初対面でした。照明トラブルかも〜の前振りすらいざ生で見るとちょっと騙された。真っ暗にされるの本日2回目だし。
ドームのズドンはなかなか圧巻だった。それでいて、みんなこれをやりたかったのがよくわかる。観客の楽しい!がコールに滲み出てた。

 

Bellaで目の前のリフターに田中樹が乗った瞬間、あ、死んだ、と思った。蚕みたいなのがリフターに乗ってて、そこに入れるセット。これによる閉鎖感が余計に色気を増す。
田中樹の腰の動きで自分のいたブロック一帯が死んでてちょっと笑った。一瞬焼け野原見えた。人間の腰ってあんなに動くんだね。
からのどんどん腹を見せてくる。腹チラとかじゃなくてもうがんがんいく。長時間の供給過多で動悸息切れが止まらない。増える死人。パニック映画か?


メドレーにフィギュアラップが入ってる業の深さをいつも考えてしまう。自分に言い聞かせてるおまじないのようで。加速してあとはギアを上げていくしかないメドレーにぽつんと入ってるフィギュアが、ほんの一瞬熱の裏側を見せてくれる。


Telephoneは素直にびっくりした。ここに入ると思わなかった。「call me girl」でモニターに大アップになる松村北斗、あまりに顔が良すぎる。また死人増えてるが。


WHIP THAT入った時の6人も客もスイッチ入った感は異常。全員ハイになってる。初めてセトリ入りした時からザ・パリピな盛り上がり方をしていた曲だけど、ここに来て更に進化してきてる。会場の大きさに合わせて巨大化しているようにすら思えた。

 

Outrageousに入る前の一瞬の間。
ああ、終わる。終わってしまう。
見ているこちらが思ったのはそうだけど、6人も同じ気持ちなのかなって少し思った。
ほんの一瞬、名残惜しそうな色を見せた慎ちゃんの瞳に決意が宿り、口上に入る。
もう最後はずーーーっとお互いに体当たりしてる気分だった。アリーナの時の踊り狂って魅せるというよりは、がんがん煽りまくって高みに上がっていく感じ。

 

 

アンコールに入るまではわりと早かった。ファンサ曲をこなして、最後が彗星の空。
最初の一節を歌い終わったジェシー、もう次の歌う番には歌えなくなってた。ああやばいなって顔をして、上を向いて、目頭を押さえる。
きょもちゃんが肩を叩いて、慎ちゃんはやっぱりこういう時は微笑んでて、髙地くんはアイドルに徹してる。ほくちゃんは声にも顔にもあんまり出さなかったけど、耐えている顔をしていた。2番のジェシーのパートを樹ちゃんが引き取る。
着いたよ。たどり着いたよ。
通過点だってわかってても、「着いた」って思うくらいはいいんじゃないの。
「もう一度だけ」がゆごほくなの、生で見て初めて意識したな。別に顔見合わせてないのに同じ顔して微笑んでた。
落ちサビで戻ってきたジェシーの声はいつもよりずっと甘くて優しくて、純粋で、何ひとつ飾り気がなかった。上手いとかかっこいいとかじゃなくて、澄み切った透明な湖みたいな。
私はどうしても一般人だから、芸能人を天上人のように思ってしまう時があるけど、この時ばかりはジェシーが星に願いを込める一人の少年に見えた。最後の夢が続きますように。

 


最後一人残り「これ以上話すと泣いちゃいそうだから」と言うジェシーちゃんは最初のドームの天井ぶち破りそうな覇気はどこへやら、すっかり等身大の青年になってしまって(等身大も平均より大きいのだけど)、ドナルド声で「バイバイ」を言って去っていった。
姿が見えなくなった頃、深く息を吐く声がマイクに乗っていた。

 


YOSHIKIさんとジープに乗りながら「夢見てるみたいですよ」と冗談ぽく呟いたジェシーちゃんを何度も思い出す。見てるこちらもずっとそうで、一晩寝て目が覚めたらあれは夢でしたと言われても全然納得できるくらいで、終始現実味がない光景だった。
YOSHIKIさんとコラボしてる時の赤いペンライトの海。2階席までいっぱいの、この光一つ一つが、6人のことが好きで集まってきた一人一人だと思うと、いい意味でゾッとするものがある。
かっこいいとか綺麗だとか色んな御託を通り越して、純粋な「楽しい」が沸いてくるライブを久々に経験したように思った。
彗星の空の最後にぎゅっと寄り集まる6人。6人で埋めたドームだよ。
オタクからも願っていいかな。6人の最後の夢をずっと見続けられますように。

 

 

3センチの寄りちゃん

 

 

寄りのこと考えてる時のわたし、このくらい可愛い。

 

 


そんなことは置いといて。
紆余曲折(というほどの行程はないけど。年月だけ。)
ありまして、つい最近寄りができたのですが。
推し、じゃなくて寄り。腐っても箱推しなので、誰か一人を特別に、とは思えないから、少なくとも単推しではない。

 


去年、舞台の夏の夜の夢を観に行った。箱担だから6人のうち誰かしら出ていればどんな舞台でも観に行きたくなる。だから当時もそんな感じで、チケット取れてよかったな、舞台の髙地くん観るの楽しみだな、ってそのくらいしか考えてなかった。
※夏の夜の夢のネタバレに触れます。終わってるから気にしないかもしれないけど念のためご留意ください。

舞台に立つ髙地優吾は本当にすごかった。なんだろう、スタオベのジェシーちゃんを観た時の自担が頑張ってる感動とか、ニュージーズのきょもちゃんの技術的な感動とはまたちょっと違う。度胸って言葉も正しいのかわからないけど、とにかく肝が据わってた。一言目の発声がスコーンと会場中に抜けて、声には出さないものの私の感想第一声はいい意味の「は?」だった。

この夏の夜の夢という舞台が髙地優吾という役者にハマっていたというのも少なからずある。この人の声の通り方は間違いなくストレートプレイ向きだ。それを踏まえてもあまりにも良すぎる。

上手いか下手かなんて正直わからない。私が素人だし、この物語の性質上何をしても誰もが少々大袈裟になる。ただ、ライサンダーという男の二面性と、ライサンダーではない更にその奥にいる人、を内包する髙地優吾のえげつなさに開いた口が塞がらなかった。

この人が本当はライサンダーじゃない、というのを察することができるのは最後の最後。散々誰にも見えないのをいいことに悪戯を仕掛けまくっていたパックを何故かライサンダーが抱きしめる。ずっと一緒にいた妖精組ではなく、ちょっと瞼に蜜塗られた程度の関わりしかないライサンダーが、である。
正直初見だと全然意味わかんなくて「へ?」て声出かけた。ライサンダーの力尽きて倒れたパックの起こし方もこの時にはライサンダーじゃない。起こして、抱きしめて、ていう無機質な、でも労りを感じる動作。私の席からはこの時の表情が全く見えなかったのも良かった。
後日ネット記事で「ライサンダーの左手の包帯は心の傷を表している」的なことが書いてあって白目向いた。
ちなみに本編では全く触れられません。この舞台、えぐすぎるしそれを理解して演じている髙地優吾はもっと怖い。
私が思っているよりこの人はずっとずっと興味深いかもしれない。多分この時が寄りの布石。でも、いつもの生で観た直後の感動による波だと思って深く気に留めてなかった。数ヶ月すれば落ち着くと思ってた。

 


1月。年が明けても、なぜか私はまだ髙地優吾のことを考えていた。
私の場合、箱担なので誰か一人の波が来るとそれが数週間〜1ヶ月程度続く。それが落ち着く、または別の供給が来て別のメンバーの波が来る、というサイクルが多い。
が、もう1月である。夏の夜の夢は9月のことで、既に3ヶ月程経っていた。随分長い。
特別に好きなのかと聞かれるとよくわからない。他のメンバーへの好きと大きく変わらない気はする。強いて言うなら興味深いという感覚の方が強い。この人はどうなっているんだろう。


なんとなく気になるけど妙な感じで、どうしてくれようかこの感情、と思っていた夜の帰り道。自分の歩幅、左足の爪先と右足の踵の距離が大体3センチくらいで、多分このくらいの距離だけ心が惹かれていると思った。これが寄りなのかもしれない。


わたしがアイドルを好きになる時、歌がどうとかダンスがどうとか、顔が好みかとかってあんまり関係ないんだなと自覚した今日この頃。
現に地下ドルで今好きな子は別に顔はタイプではない。普通に可愛いけど。
じゃあ何で判断してるんだろ、と思ったら直感とパッションなんですよね。つまり勘。そんなことで好きになられた自担たちよ。(すみません)

 


そして1月28日のライブに至る。よくわかんないなら生で見てどう思うかが手っ取り早いでしょう。
SixTONESを好きになった時と全く同じ、バチーン!て衝撃に、これだーーー!となった。シャッフル点灯してたペンラを連打して黄色に変えた。
好きだ、と思った。
もちろん5人のことは大好き。6人が6人でいることがいっっっちばん嬉しくて大好き。それを大前提としても、こんな直感的で大切な「好き」を手に入れたら、何物にも変え難いと思った。


この『SixTONESを好きになった時の衝撃』って、Car KaraokeのNEW WORLDサビ前の髙地優吾の「行くぞおお!」なんですよね。結局最初から髙地優吾だったんだよな、多分。自覚まっっったくなかったけど。
だって髙地優吾って私がスト担になる前から『スクール革命!の子』として、毎週見てた顔だったんですよ。オーディションに受かった時も見てた。だからその子に惹かれるなんて、という驚きが大きかった。ずっとそばにいた幼馴染のことが好きだと気づいた時みたいな。そんな幼馴染いませんけど。

 


だから多分私の寄りって全然模範的じゃない。
いつも「かわいい」「かっこいい」って溺愛できないし、優吾くんなんて呼べないし、なんならさっきから「寄り」かフルネームでしか呼んでないし、冒頭で可愛いと言ったもののきっと可愛いオタクじゃない。
でもパニック発作明けの微熱の頭に「行くぞおお!」をぶち込まれたあの時から何か繋がっているのだとしたら、それは大事にしたいんだよ。

 

へたくそなオタクでごめんねって思いながら黄色振ってるから、勝手に大事にさせてね。

 

 

慣声の法則〜福岡〜

 

2023年1月28日 昼

 


約1年振りの肉眼でのSixTONESを拝むために福岡にいました。
初めて来るマリンメッセは死ぬほど寒くて(1月の海沿い・寒い上にめっちゃ風吹く)、会場入るまで白目だったけど、いざ中に入ってしまえばそれをかき消すくらいの緊張感に襲われていた。ジャニーズのライブ独特のこの高揚感と緊張感は何なんだろうといつも思う。周りの可愛いジャニオタ達に馴染めない自分の陰キャさに毎回逃げたくなってる気がする。
ライブ始まっちゃえばそんなことも忘れてるんですけどね。

 

 

 

以下ツアーのネタバレを多大に含み尚且つ情緒の乱れたオタクの感想が続きます。
基本的にライブ中の語彙力は皆無なのでほぼ自己記録用になります。

 

 

 

去年夏の夜の夢ばっかり観てたオタクにとってはステージセットが夏の夜の夢に見えて仕方なかった。
夏の夜の夢よりはもっとごっつい岩肌だけど。

 

今回登場がバラバラだから〜と言っていたので、どれだけ離れた距離からと思ってたら、ステージ上部の装置の中からの登場だった。うん、横並びのバラバラの装置……、たしかにバラバラだけど……正直そのセットは6人バラバラと騒ぎ立てる距離ではない……笑
どんだけ本番開始寸前まで一緒にいたいねん……仲良しかよ、好き

 

ジェちゃん紫髪だァ……。めっちゃ良い、ジェちゃんの白い肌に紫髪は天性の組み合わせなのよ。圧倒的二次元

 

ゆごモニターに映った瞬間エーーーーっ!!?てデカい声出ちゃった。わりと冗談抜きで角刈りを懸念していたので、想像の倍の良ビジュに湧いてしまった。以前がくるくるふわふわだったのに対してサラスト感。(※パーマ残ってるけど無理やりストレートにして抗ってみた、らしい)

 

ゆごビジュに呆気にとられてたらovertureほとんど終わってた。アカペラでその上手さはどうなっとるんだ。

 

からのWaves Crash。
Waves Crash……!!?!?
びっくりしすぎて口開きっぱなしになってしまった。ほぼ最初の曲って、大出世じゃん。
セトリ入りしたらいいなとは思ってたけど、この位置だとは思わなかった。後述する後半のブチ上げセクションとかに入っていそうなタイプだから。
でも最初にブチ上げるための曲としてはこんなに適役なのもいないんだよね。今回のライブの裏テーマ「緩急」だったんじゃないかと思うようなセトリだったので、この後NAVIGATOR→シアターと続いていくためにWavesがここにいるのもわかる。

 

というわけでここからNAVIGATOR。本当にセトリ入りしてくれてありがとう……。個人的3大一生セトリ入りしてくれ曲に入るのでいつまでも見たい。

 

Risky、個人的にライブ映えNo.1だった。一番ライブで聞いて好きになったかも。
各々の座り方に個性出まくってて好き。
Riskyだったかな、歌いながらゆっくりニヤァって口角上げる慎ちゃんがモニターに抜かれて静かに死んでいくオタクの声が所々から聞こえた。(そして私も死んだ)

 

OPA!
スパーク上がってる花道をジグザグに歩くしんじゅり、ド派手ランウェイ。
二人のダンスの対比がめちゃめちゃ好き。違うタイプの力の抜き方をする二人って感じ。ペアダンスという見方をしても、LOUDERとかEXTRA VIPとはまた違う。

 

ふたり
だから緩急……。ジェちゃんの「朝焼けが〜」でここまでのクラブっぽい雰囲気がシュッと吸い込まれて澄んだ朝の空気になるの、本当にすごい。

 

オンガクの円陣可愛すぎんか〜〜〜???
本当に振付が可愛い。超アイドル。
声verになって追加されたラップパートやっぱり泣いてしまうね。「五線紙をDancing Like」で真ん中になるゆごあまりにも良い。

 

人人人は個人的特大拗らせ曲なので不安だったのだけど、始まってみたらめちゃ楽し〜〜!だった。とはいえ、この曲を満員のアリーナのセンステでやるメタさよ。上から下がってるマイクをブランコみたいに揺らして遊んでるゆごしん可愛い。きょもちゃん自分のパートでマイク掴んで真下の客に向かってラップするのカッコ良すぎた。大丈夫か、真下のきょも担死んでないか。
「ホラ オレラ〜」から上がっていくステージの上で6人で寝そべってるの、6人だけの空間で泣いた。この曲の空間はオタクも誰も入れないと思ってるから。6人にしてくれてありがとう。

 

僕僕最初、センステでピンスポ浴びながら歌うほくちゃんの横で暗がりからキラキラさせてるゆごめっちゃじわじわ来た。からのイントロ入った瞬間にぴょーん!って飛び出てきて笑ったしそれをぽやんとしながら眺めてるほくちゃん、実に上質なゆごほく。



MCは今回はネットリテラシーな話多めでした。お手洗い行って帰ってきたら6人体育座りしてのんびり話してるから急に家感すごくて笑った。
「FF外から失礼します」「ノシ」が出てくるほくちゃん、ついったらんどの住人すぎて笑う。ほくちゃんが「〜〜ンゴ」を使ってたら「お前団子食いたいのか!?」て食いつく慎ちゃん、平和なほくしん。

ほうれい線が出始めたゆご
樹「お前、俺らと一緒にいるの楽しいからって笑いすぎだよ」
北「FF外から失礼します!ほうれい線は乾燥による小皺です!(早口)」
の件めちゃめちゃ笑った

ちなみにこの回ではオタクとラフに喋る樹ちゃんという謎の時間があった。普通に田中樹が自分に向かって歩いてきたら怖くない???
自分のオタクなのにすごい傍観してるきょもちゃん※京本担だったと「(議題に対する回答が)しょうもないやつだったら後半きょもそっち行かせないから(ニュアンス)」て脅しかける樹ちゃんめちゃくちゃ笑った。

 

散々煽って突入した後半戦一発目がちりんなのじわじわきた。どこで緩急つけてるんだ。

 

愛という名のベール、この二人でデビューする世界線もきっとあったんだよな…と思うとすごく来るものがあった。
憑依型の二人だと個人的に思っているので、派手なダンスがなくてもすごく映える。ベールの下で歌う二人、美しかったな……。

 

STAMP ITの前半愛べのベールのセット利用するの色っぽすぎんか……。さっきまで清純だったベールが一気に別の意味を讃える。メンヘラ堕ち感すごくて癖にぶっ刺さり。
「白いキャンバスに〜」で四角書くジェちゃん、四角書いてるだけなのにえぐい艶。
思ったほど刺激的な振付じゃないのに色っぽいのなんでだ?6人して目が死んでるのも好き 
「理性は死んだ〜」にたろちゃん選んだ歌割り担当の人は策士か??理性は死んだに気を取られがちだけど、
ほくちゃん「僕の虜」
ゆご「支配に飢えた」
樹ちゃん「無駄なモラル」
の組み合わせなのもすっっっごい好きなんですよね。
STAMP ITワンハーフもあり得ると思ってたからフルでありがたかった。ありがとう世界。

 

STAMP ITで死んでたらその雰囲気のままCat Call来た。
これはエロい猫ちゃんたちだね??かわい子ぶるよくある猫振付じゃなくてガチ猫。うちの猫よりリアル猫。猫の恩返しとかに出てくる二本足で歩く猫いるじゃないすか、アレです。振付だからと分かってても動き猫に寄せるのすごくない??手足長い人たちだからしなやかさが映える
間奏の腕後ろ寄りでゆらゆらさせるの、ゆごだけ肘入っててなぜか萌えた。
てか髙地優吾さん足ほっっっっっっっっそ。
足ほっっっっっそ なっっっっっが 顔ちっっっっっさ。
いや散々話に聞いててわかってたはずなのにいざこの距離で見るとマジでほっっっっっそい。このスタイルの人にこの衣装当てた人天才なの????

 

Cat Call後、猫語アテレコしながらメンステに戻っていくきょもゆご。さっきまでのどエロ空間をよく引きずらずに戻れるな。
ラ・ラ・ラ・ラブストーリーはMVの空気感そのままの超キュート時間。
降ってくる風船わりとガチでぶつけ合ってて笑った。
ポンポン♪じゃなくてベチン!ベチン!って感じ。

 

S.I.Xから怒涛のブチ上げメドレーセクションスタート。
先日他G担とSixTONESってメドレーないんだよね、という話をしたばかりだったのでオッとなった。

というか最初はメドレーだと思わなかったのでスペオダに切り替わった瞬間気狂いかけた。
スペオダ→らぱぱん切り替えの繋ぎがフィギュアラップ!フィギュア〜〜〜!!!ラップ部分だけだったけど生きてた……。フィギュアも特大拗らせ曲だけど今回はセトリ入りしないと思ってたから、ラップだけでも聞けて嬉しい。
パンツ見せないらぱぱんなんて、と思ってた時期もあったけど腰揺らしてるだけで十分色っぽかったわ!
WHIP THATになった瞬間ペンラの打点すごい上がってて笑った。みんな大好きWHIP THATすぎる。フリーダンスのとこ一生腰回ししてるジェちゃんえちい。

 

Outrageousの入りで5人に囲まれながら冒頭の口上?やる慎ちゃん、このセクションでハイになってるのもあってキラキラギラギラしててすごい良い目をしていた。ドヤってるんだけど、ふざけてやるドヤとは全然違う、自信に満ち溢れた顔。好きすぎて泣いた。
てかめっっっちゃ踊るじゃん!!?STAMP ITもけっこう踊ってたけど、あれとは系譜が違うので。
Outrageousの激しさは見てるだけでバテる。ここまで来ると振付すら「緩急」なんだよな。一回止まってからダウンするとこの音ハメすごい好き。こんなハードなメドレーの終盤で笑いながら踊る余裕あるの、なんかもう一周回って面白くなった。
バンドオタクはペンラ捨てて拳で戦いたくなってしまったな。

 

ここまで上げて上げて、最後はAgain。温度差。
急にしっとりとした色に塗り替えられるジェシーちゃんすごいな…と思ったらOutrageousの余韻でちょっと咳き込んでて可愛かった。
続く慎ちゃんはがっつり余韻引きずってて息絶え絶えながら歌ってて、それが逆にAgainに似合ってて良かった。


アンコールはこの星とGood Luck!
コロナ禍以降のオタクなのでこの星初めて歌えたうれしかった〜
Good Luck!はあちこち動き回る6人を見たい気持ちと踊りたい気持ちが同居してめちゃくちゃ忙しかった。アルバム内だと序盤の曲がライブだとラストに来るの、アニメのOPが最終話でEDに流れるやつ。
銀テは掴むの下手すぎてしょげてたら、後ろの京本担さんがス…とくれた。かっけえ。(終演後にちゃんとお礼言いました)

 


個人的にNeed youとSUBWAYは落ちるだろうなと察してたのですが()、Alwaysが落ちるのは意外だったな。一応タイアップ付きなんだが……。それを言い出すとSing Alongもか。
でも思い返してみると今回爽やかゾーンがあんまりなくて(ふたり〜オンガクくらい)、ライブ全体の雰囲気優先した結果って感じかな。またどこかでセトリ入りしてくれるといいな。

 

 

 

〜〜〜

 

というわけでめちゃめちゃ楽しかったライブ、と並行して実は超個人的検証を行ってました。


私はSixTONESを好きになってからずっと箱担をしていました。寄りも拒否もない箱。強いて言うなら6人全員担当。
それはずっと変わりません。これまでもこの先も箱で大好きです。
ですが少し前から気になる一人ができまして、ただこれが本当に寄っているのか?この人が私の寄りなのか?という疑惑を今回のライブで確認しようと思いました。

 

ライブで見て、好きかもしれないと思いながら眺めて、私のいるエリアに向かって手を振っている顔を見た時、SixTONESを好きになった時と全く同じバチーン!ていう衝撃が走り抜けた。SixTONESを好きになってもうだいぶ月日が経って、画面越しとはいえ毎日顔を見ていたのに、「ああこの人だったんだ」と思ったらちょっと泣きそうにすらなった。
昔の私に言ったらびっくりするかな。今テレビでオーディションに受かったその子、十数年後に私の寄りになるよ。


本当は真正面から箱担って名乗れなくなるのすごい寂しい。箱担って言ってた自分が可愛いだけなんじゃないのと言われればそれはそう。全然否定しない。そこにプライドあったし。でも別に寄りは何も悪いことではないし。
というか寄ったと言っても3センチくらいで、グッズも録画容量も×6の、いっぱいいっぱいな箱推しをこれからも続けます。つまりやることは何も変わりません。でも多分ペンラはシャッフル点灯卒業かな。
本当はうだうだこんなところに書かないで自分の心にしまっておけばいいんじゃないの、と思ったんですが、自分がそれじゃ納得いかないのと、名乗れないって逆に失礼なんじゃないの、と思いまして一度だけ書いておこうと決めました。
この先匂わせはすれどプロフィールに書くこともないと思うので、一つの区切りとして名乗らせていただければと思います。


髙地優吾寄りの箱推しです。

 


ほんの少し黄色寄りの箱推しを今後ともよろしくお願いします。

 

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多分現場でこのうちわ持つのも最後だと思うとやっぱり寂しかったりした
でもこの先も絶対幸せだよ

 

人人人

 

我が最愛の自担たち、SixTONESの人人人のパフォーマンス映像が公開されました。

 

 

これはアルバムのトレーラーとかでも未解禁で、いつものCD初聴になるのかなと漠然と思っていたのですが、まさかのこのタイミングで解禁。
SixTONESはアルバム内で発売まで未解禁の曲が必ず存在する

 

まず出だしのジェシーちゃんで優勝。スト担はジェシーちゃんのアドリブが大好き。
入場〜ジェシーちゃんのアドリブまでは我々のよく知るバチバチSixTONESなのよね。ただそこから始まっていくこの曲の衝撃性が高すぎる。

 

一つ目の衝撃は聞いたことのない曲が始まったこと
二つ目の衝撃はこれが「人人人」なこと
三つ目の衝撃がこの曲の内容。

 

CD初聴じゃなくてパフォーマンス初聴が正解だったと思う。これは立ち姿込みで理解したい曲な気がする。
「衣装もヘアメイクもして武装した姿」「内向きに歌ってること」が全て。ギャンギャンな見た目なのに口から出てるのは全部彼らの内側のこと。
いつもどれだけのプレッシャーの最中で人前に立っているか、それをどう6人で支え合っているかを考えざるを得ない。
メッセージ性的なのを勝手に深掘りすると、彼らのようにどんなに自信満々に見えても内心不安だらけの人だっているぜ、ということにはなるけどそれは正直どうでもいいところ。だって歌ってるのは全部彼らの話だから。
彼らの中には他人はおろかファンにだって覗くことはできない。あくまで多少見せてくれるけど本当のところは6人しか知らないし知らなくていい。っていう今までで一番箱庭性が高い曲じゃないかなあ。陰サイドのNEW WORLDって感じ。
しかも年末にかけてぶんぱうわうのバチバチ感やらGood  Luck!のおちゃらけ元気感を地上波でアピールしてからのこれである。シンプルに策士。正直一番狂気なのはこれをCM曲に起用するエイブルさんな気がする。

 

 

と、まあここまでは私の勝手な見解の話。あとはオタクとして単純にパフォの好みのポイントの話を。

 

そもそも田中樹以外のメンバー以外のラップが聞けるってところがこの曲の素晴らしさ。
「少々塩コショウ」で塩コショウ降ってる慎ちゃん可愛すぎんか。
樹ちゃん→ジェちゃんのパスが違和感なさすぎて一瞬気づかなかった。安定と信頼のJ2。
「だけどNervous にもなりマース」がすっっっごいジェシーちゃん。表記含めて。
きょもちゃんのラップ聞けるの嬉しいね!!?スト担からすればこっちのモードの京本大我の方が馴染みあるところあるけど、テレビでしかきょもちゃん見たことない人が初めてこれ見たらわりと衝撃じゃないかな。
「人 人 人!」でこれが人人人だと気づく。と同時に、人人人の意味も気づく。


ラップ後に入ってくるのがこれもまた安定と信頼のきょもほく。下ハモのほくちゃんと上ハモのきょもちゃんって間違いない黄金の組み合わせなんだけど、最近ますますこのペアの相性の良さに磨きがかかってる気がする。ただ音域の相性が良いだけじゃなくて、ちゃんとお互いに読み合ってる感じ。「そう笑い出す」で微笑んでるほくちゃん。
「イメージだけ」の髙地くんめっちゃ気持ちいい。何気に音域広いのいつもずるい。オタクは大体不意打ちで殺される。


ここまでで散々全員の声の個性見せた後にサビで全員集まるのがまた良い。この人たち、各々の歌声もさることながら全員集まった時の声にもバリエーションがあって、美しく聞かせることもわざとややバラつきを感じさせることもできる。今回は後者。


2Aの「あ〜〜超だりぃ」、マジで田中樹。こればっかりは田中樹。他のメンバーでも個性出せると思うけどこれは田中樹がいい。
あと2番からマイクの持ち方にまで全員個性出始めて楽しい。
「渦の中」からのゆごじゅり好きすぎんか。この一瞬にハマと柏が詰まりすぎてる。
一回りした後に田中樹に戻ってくるのが気持ちいい。全員ラップできるってわかっててもこの人の右に出るものはいない。そんな樹ちゃん見てる時のほくちゃん楽しそうで可愛い。
全員パートになると今度は統一性のなかでもきょもちゃんの上ハモとほくちゃんの下ハモがすごい活きてる。ジェシーちゃんの遊び心ある歌い方に喜んでる樹ちゃん。


6人全員でパス回し入ってからの追い上げがすごい。「ステージノウラジャ〜」からのここなので追い立てられてる焦燥感が透けて見えるようでえぐい。多分私が泣いたのはこの辺のヒリヒリ感だと思う。


きょもほくに戻ってきた時のカメラワーク、天才の仕事か????ほーんとそういうとこ。絶対目合わないのに読み合ってる。さっきのパス回しが内心で、表面上はこのくらい冷静な顔してますって感じがぞくぞくする。
「イメージだけ」で高音使うほくちゃん、ここまで下ハモだった分のギャップを一気にぶん投げてくる。からの「迷信だって」のきょもちゃんに泣かされる。


全員パートのラスサビは言わずもがな。ただ1ターン目の全員サビより更に箱庭感が強く見える。全体通して6人がお互いの顔見て信頼し合ってパス回してるのがよくわかるんだけど、同時にここに他に誰も入れない入らせないのもわかる。

 

 

SixTONESの歌と表現の上手さと内面の繊細さみたいのを同時に感じることでよくわからない情緒に陥るというバケモノみたいな曲が爆誕。これライブでどう更に化けるんだろ……という感情。

 

 

 

……てかまだアルバム発売前なんですけどね!?

 

二年

 

10/24を持ちましてSixTONESを好きになって2年が経ちました。
歴がどうとかでは全くなく、単純に今年も無事に迎えられたな、という気持ちの話です。
長いようで早かった2年、良くも悪くも変わらず人間のまま、SixTONESを好きなまま、この日を迎えることができました。

 


私はSixTONESの箱担、箱推しをしています。


箱担とはなんぞや?というところですが、主にそのグループ全体を好きなことを指し、私の場合は
SixTONESを、SixTONES全員を推しています。


この箱推しにも色々種類があるようで、○○(特定のメンバー)寄りの箱推し、なんてのもあったりします。
※○○くんが好き、かつ全員大好き!なこと


ですが私の場合はこの○○寄りもありません。
SixTONES全員大好きです。
強いて言えばジェシー担でありきょも担であり北斗担であり慎太郎担であり樹担であり髙地担です。

 


ジャニーズを好きになるのはSixTONESが初めてで、それまではバンドの界隈に長くいた後、地下アイドルの界隈にいました。
バンドは今は細胞レベルに好きなBUMPに始まり、クリープハイプandropサカナクション、amazarashi、女王蜂、cinema staffなどなどバンギャと呼ぶほど派手ではないけどかなり色んなのが好きでした。今も好きです。
バンドに夢中だった「アイドル?は?笑」(超失礼)と言っている若かりし私に伝えてあげたい。今見てるテレビに出てる髙地くん、数年後に推しになるぞ。
地下アイドルを好きな時は明確な一人の「推し」がいました。すごくすごく好きだった。だからグループの中で一人の推しを作るのは至極当然のような気がしていました。
地下アイドルを追っている間にアイドルへの偏見はだいぶ解けた方なのですが、ジャニーズとか大手アイドルへの壁はまだあった。とてもじゃないけど世界が全く違う気がした。それは正直今も感じてるし、間違ってもなかった。でも拒む世界ではないとわかった。

 


私がSixTONESに出会った日は私の人生で最も最悪な日でした。その時の病気は今もまだ続いてて、たまにこちらを覗いてくる。
たしかNAVIGATORのMVを動けなくなった駅の待合室で延々見てた。第一印象はかっこいいとかじゃなかったように思う。単に曲が好きだけど、顔が良いとかはあまり思ってなかった。


その翌日に出会いは「好き」に変わりました。
微熱の頭で聞いたCar Karaokeの動画。その中で流れてきたNEW WORLDを多分一生忘れない。髙地くんの「行くぞおお!」を聞いて微熱で限界気味の頭の中でパチーンと何かが弾けた。
人はおそらくこれを直感と呼ぶのでしょう。急いでNEW WORLDのMVを検索した。そもそもMVあるのかもわからなかったけど出てきた。自撮りワンカットのMV。
まだ出会って間もないので名前も顔も把握しきれていない。だから再生した瞬間に輩っぽすぎてちょっと笑った。バンドマンと地下アイドルの容姿にしか目が慣れていない私には次元が新しすぎる。
とはいえ、そんなNEW WORLDのMVを見ながら静かに体温が戻っていくのを感じた。限界だったので涙も出なかったけど、涙が出せるなら泣いてた。
あの時出会っていなかったら、今生きていたかもわからない。今も治ってないけど、たまに覗いてくる度に六人が手を繋いでいてくれるような気がする。
この時の感覚がずっと残っていて、今だにこのMVを見る時だけは六人の名前が思い出せなくなる。もう2年も見てるのにね。初めて出会った時の感情に戻る。初めて見る、一人一人の名前も知らないアイドル。



アイドルを好きな人なら一度は経験あると思います。

「誰担(推し)ですか?」


この質問に私は若干の気まずさを感じてきました。
多くの人は「○○くん好きなんです〜!」と答えてそこから同担と仲良くなったり、他の担当でもその人の話で盛り上がれる。
が、私の場合はそれがない。というか全員なので誰と言われても……。
こんなにがっつり真正面から箱担な人、ジャニーズ界隈にはあまり見かけない。
(でもSixTONESは○○寄りの箱が多くて全員愛されてるんだなあ、と定期的に微笑ましくなる)


行く行くは一人に絞るのだろう、と漠然と思っていました。でもそう思う度に、六人全員が好き、六人が六人でいることが好きだよね、ということに自己完結します。
そのまま一人に絞ることなく、今に至ります。
ある意味贅沢な話で、一人の推しに絞っている人を内心いいなあと思う気持ちもあって、なんとなく箱担と名乗るのが気まずかった。


でも私は六人に助けられたから、六人が好きなんだ。
それに気づいたら何も迷いはなかった。
とりあえず全員推しでよくない?と。


そんな折にライブに行けることになりました。
ここで問題が浮上します。
誰のうちわ持つの?
無論一人に絞れません。ましてや両手で6枚持つわけにもいかず、うちわでフリップ芸かますわけにもいかないわけで。
公式写真のうちわが持てないならとりあえずファンサうちわでも作ろう、ということで辿々しくもいくつか作りました。
定番のものも作る他、ふと思いついた。箱担であることを表せるうちわも作れないだろうか?

 

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こんなうちわ持ってるのマジで私しかいなかった。
(箱担うちわは反射しそうだったので会場内では使ってないです)
周りの席の人にちょいちょい二度見された。これ持ってボックス席に当たってしまった私の気持ち。決してボックス席LOVERの意味ではないです。
でもこの言葉が私が箱担をする上での座右の銘みたいなものになりました。


SixTONES BOX LOVER

 

いやまあそのままなんだけど。英文法的にはめちゃくちゃなんだけど。友達にもSixTONES BOX LOVERなんて書いてるうちわ持ってる人見たことないと言われた。私も見たことない。
個人名でもないから正直誰からファンサが貰えるとかそういう利点はない。
でもいいんです。本当にただの真っ直ぐな愛情表現。
万が一見えた時に、私が箱担なんだって伝わればいいなと思う。

 

初めてのライブはすごく楽しかった。
Imitation rainを聞きながら、出会ったあの日、あの時どん底まで追い詰められたことを思い出した。決して追い詰められてよかったなんて思えないけど、ある意味そんな時だったからSixTONESに出会えたわけで。
この先この痛みを何年抱えて行くかわからないけど、私はSixTONESの六人に出会えたことをなかったことにしたくない。そう思ったらあの日全く出なかった涙が自然に出た。

 

好きになって二年。私は結局単推しにならず、寄りにもならず、箱担のままでした。
お金も録画容量も×6で正直いつもヒーヒー言ってるけど、それがなんやかんや楽しい。
最初の頃は画面や写真越しに顔見るだけで泣いてた。あれは好きとかだけじゃなくて救済とか執着に近かったと思う。今はその状況から少しだけ抜けて、きちんとエンターテイメントのアイドルとして見れてる気がする。たまには泣くけどね。

 


いつも楽しませてくれてありがとう。
六人仲良しで、オタクからしたら訳わかんないことでもゲラゲラ笑って、幸せでいてくれたらそれが嬉しい。そしたら私も幸せになるから。
初めて好きになるジャニーズがSixTONESでよかった。今日も自慢の自担たちです。

 

 

心強き君へ


樹ちゃん入所14周年おめでとうございます。

 

いつもSixTONESをまとめてくれて、時におちゃめな樹ちゃん。ちょけて暴走するメンバーを力技で押さえに行くのも樹ちゃん。好きな人には好きだって顔に出ちゃう樹ちゃん。
そんな樹ちゃんが大好きです。

 

樹ちゃんはいつも自分の考えがしっかりある。好きなものは好き、嫌いなものは嫌い、これは駄目、ここは楽しむところ。だからスイッチの切り替えも早いし、臨機応変さもずば抜けてる。芸能界で培われた力もあるかもしれないけど、元々のはっきりとした性格もあるんだろうなと思います。
グループのラップ担当って輩っぽくて自由奔放なイメージが個人的にはあるのだけど、樹ちゃんはその逆のキャラを走っているのが今でも不思議に思います。たしかに見た目こそ輩(というかマインドはギャル)とはいえ、中身はしっかりしていて芯がある。
自分のことを好きだと言うと嘲笑される世の中で、自分の顔が、声が好きだと堂々と言える樹ちゃんがどこか羨ましくもあります。私は「自分のことが大好きな樹ちゃん」が大好きです。
(※これは個人的な私の持論です)人間なので多少自分の嫌いなところはあって当たり前。でも「アイドル」なら、人前に立つその瞬間だけでも自分に自信を持っていてくれないと応援する側も困ってしまう。
だから樹ちゃんは私の憧れでもあるし、アイドルとして一番理想的な性格なんです。

 

ラップのイメージとは裏腹に、実は高音やビブラートが綺麗に出ることも応援しながら知りました。低くて落ち着いた声も映えるし、元々の声質が良いんだろうと思います。人間味も兼ね備えながら、冗談抜きに天使のような声だと。
私はSixTONESを好きになった時から、いつか樹ちゃんの歌声で聞いてみたい曲があって、でもそれは一生ないんだろうけど、それでも夢に見てしまいます。

 

初めてSixTONESのライブに行った時、私はどう考えてもメンバーの目には捉えづらい席にいました。
私は全然それで構わなかったし、ライブも楽しかった。でも、ある曲でリフターに乗った樹ちゃんは色んな方向に手を振りながら、きちんとこちらを捉えていた。樹ちゃんは「どう足掻いても近くに行ってあげることができない席」のことをきちんと意識している。他のメンバーがしてないわけじゃないけど、多分一番はっきりわかる形で「見えてるよ」って合図してくれるのは樹ちゃんだと思う。
ライブの構造上どこがその席になるのか、意識できるのはアイドルを続けてきた樹ちゃんだからできること。観客だって「仕方ない」で済ませそうな距離感を樹ちゃんは蔑ろにしない。それが私はすごく嬉しかったんです。



ここまでアイドルを続けてくれてありがとう。
いつも最高のアイドルでいてくれてありがとう。
これからも素敵でいてね。
樹ちゃんがいるSixTONESは最強だよ。